ロナ・フェラーレン(京都で見つけた第二の故郷)
ミンダナオ国際大学 国際学科 日本語教師/
京都外国語大学 留学生別科プログラム

皆さん、こんにちは!私は フェラーレン・ロナ です。フィリピンのダバオ市にあるミンダナオ国際大学(Mindanao Kokusai Daigaku)の国際学科で日本語教師をしています。MJ-STePがくださった素晴らしい機会に、心から感謝しています。いただいた奨学金のおかげで、京都にある京都外国語大学(KUFS)の留学生別科プログラムで1年間勉強することができました。
日本の大学で学ぶことは、私にとってとても大きな経験でした。長い間勉強してきた日本語を、実際に使うことができたからです。いろいろな国から来て、違う言語を話す私たちのクラスは、みんな日本語だけで話すように言われました。最初は難しいと感じましたが、だんだんそれが会話力を高めるのに役立ったことに気づきました。大学では、多くのプレゼンテーションがあり、自分の国の国旗や祭り、社会の問題について話したり、日本で生活している間に日本人に対する考え方がどう変わったかを発表したりしました。また、文化の授業では、伝統的な日本茶道を学ぶことができ、ここで学んだことを活かして、フィリピンに帰国してから学生に対して茶道体験の時間を設けました。フィリピンでは体験できない珍しい体験だったので、学生たちも興味津々で説明を聞いてくれました。
日本にいる間、私は日本語の能力を上達させるだけでなく、日本の豊かな文化にも触れる機会が多くありました。私は、祇園祭や時代祭、御手洗祭、など、たくさんの地元のお祭りに参加しました。また、京都市内外の美しい寺院や神社を訪れました。奈良の東大寺は、私のお気に入りの寺院となりました。さらに、舞妓さんの踊りを見たり、アルバイトをしたりして年末のパーティーにも参加しました。最も大切な思い出の一つは、京都外大での作った友達と一緒に花見を楽しんだり、日本人のように神社で初詣でを体験したりしたことです。
振り返ると、日本での留学生活は本当に夢のような経験でした。1年間日本で過ごす間で、日本の穏やかで落ち着いた便利な生活を深く感じることができました。家族から離れて一人暮らしをし、ホームシックに悩みながら新しい社会に適応するのは、間違いなく大変な経験でした。しかし、今振り返ると、そのすべてをどうにか乗り越えた自分に驚きます。京都は私が本当の自分を見つけた場所であり、京都を第二の故郷だと思っています。感情的にも精神的にも成長し、以前よりも自主的な人間になったも感じています。そこで得た思い出や知識は、私の人生や教師としてのキャリアにおいて、これからも私を導き、インスピレーションを与え続けてくれるでしょう。この人生の大きな出来事に、私は今でもずっと感謝していますし、その経験をこれからも大切にしていきます。



