三輪理事長の北ダバオ国立大学(DDNSC)訪問

2025.06.04

 2025年6月4日午前、三輪芳明理事長は北ダバオ国立大学(Davao del Norte State College: DDNSC)を訪問し、ソラス学長(Dr. JOY M. SORROSA, President)、グマナオ教務担当副学長(Dr. GIRLEY S. GUMANAO, Vice President for Academic Affairs)、クタッド財務・管理担当副学長(Dr. Reir Erlinda E. Cutad, Vice President for Administration and Finance)、フエスカ研究・社会貢献・生産部門担当副学長(Dr. ELISEO F. HUESCA JR., Vice President for Research, Extension, and Production)、テハダ水産・応用科学学科長(Dr. ROSIE LYNN P. TEJADA, Dean, Institute of Aquatic and Applied Sciences)
ダルマイ総務部長(Dr. MELISSA G. DALUMAY, Director for Executive Affairs)と面談し、MJ-STePとの協力関係につき意見交換を行いました。

 ソラス学長とフエスカ副学長はフィリピン元国費留学生協会(PHILAJAMES:Philippine Association of Japanese Government Scholars, Inc.)のミンダナオ支部メンバーです。今回の訪問は、2月22日の三輪芳明理事長及び三輪豊明事務局長のPHILAJAMES会員との面談の際に、フエスカ学長よりDDNSC訪問の招待があったことを踏まえて行われたものです。

 DDNSCは1969年4月に設立された職業専門学校「ダバオ・デル・ノルテ水産学校(Davao del Norte School of Fisheries: DaNSoF)」です。同校は1979年に世界銀行の資金援助によりダバオ地域水産工学研究所(Davao Regional Institute of Fisheries Technology: DRIFT)として高等教育機関に格上げされ、1995年に共和国法第9879号により北ダバオ国立大学(DDNSC)となりました。これにより教育・研究領域は拡大され、海洋生物学、漁業、情報テクノロジー、教育の4分野において4年生学位プログラムが整備されました。

 三輪理事長より、MJ-STePは農業廃棄物を利用した高付加価値の機能性食品、有機肥料、有機殺虫剤及び飼料等の開発、これら廃棄物のバイオマス発電での利用などにつき、日本とミンダナオの大学の間で共同研究を立ち上げるための取組みを行っていることを説明しました。これに対し、ソラス学長より、北ダバオ州はフィリピンのバナナ・キャピタルと言われており、世界有数の規模を誇るバナナ・プランテーションを経営するタデコ社(Tagum Agricultural Development Company, Inc.: TADECO)がある、しかし、バナナの皮は一部で家畜飼料などに利用されているが、殆ど利用されず廃棄されているとの発言がありました。同学長によると、バナナの研究は極めて重要で、DDNSCとしてはバナナの加工などに関する研究を重視しているとの発言がありました。また、同学長は北ダバオ州に属するサマル島ではマンゴやカカオが生産されており、アバカも北ダバオ州の重要な農産物であるとのことです。

 技術革新を活用したスタートアップや起業家を支援し、研究成果の事業化や起業促進を支援する制度である科学技実省が実施してるTBI(Technology Business Incubator)において、DDNSCは「ブルーエコノミーのためのICT(ICT for Blue Economy)」をテーマとして設定しています。これは、水産職業専門学校を淵源とするDDNSCが、高等教育機関化により設置された情報テクノロジー学科が培ってきた能力と知見を活用して、漁業分野におけるスタートアップ企業支援を支援しようとするものです。また、DDNSCはミルクフィッシュの養殖に関する研究により地域漁業の振興などに取り組んでいます。

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