三輪理事長のプエンテスピーナ・ファームズ(Puentespina Farms)訪問

2025.06.16

 6月16日、三輪理事長(President Yoshiaki Miwa)はプエンテスピーナ・ファームズ(Puentespina Farms)を訪問訪問し、カカオ農園訪問で発生する農業廃棄物の現状につきプエンテスピーナ氏(Mr. Rex Victor P. Puentespina)より説明を受け、これら廃棄物の有効利用のための協力につき有益な意見交換を行いました。

 プエンテスピーナ・ファームズは、国際的に高い評価を得ているマラゴス・チョコレートを生産するマラゴス・アグリ・ベンチャーズ社(Malagos Agri Ventures Corporation)、アグリ・エコツーリズム施設でフィリピン初のチョコレート博物館を運営するマラゴス・ガーデン・リゾート(Malagos Garden Resort)、ヤギ乳を使ったクラフトチーズの製造販売を行うマラゴス・ファームハウス・チーズ社(Malagos Farmhouse Cheese)、生ゴミや乾燥枝葉などの 生物分解性廃棄物を高温コンポスト技術で堆肥に転換する工場を運営するダバオ・サーモ・バイオテク・コーポレーション社(Davao Thermo Biotech Corporation)などのグループ会社です。

 プエンテスピーナ氏(Mr. Rex Victor P. Puentespina)によると、カカオの収穫時期である10月~翌年1月の4か月間、カカオ・ポッドは大量に廃棄され(写真中段左側)、現時点においては有効活用されていないとことです。投棄地点の写真では認識で見ませんが、実際には非常に深い立坑が掘削されています。小規模農家の中には、カカオ・ポッドを裁断して有機肥料として利用している事例もあり、有機農法の観点からは大変有益であるが、裁断機と電力が必要で、腐敗したカカオ・ポッドに病原菌が繁殖する可能性もあるとのことです。プエンテスピーナ・ファームズ(Puentespina Farms)における施肥では、バーミコンポスト・ティー(Vermicompost tea)(注)と海藻が利用されています。
(注)Vermicompost(ミミズ堆肥)を水に漬けた液体肥料。

 収穫されたカカオの実(カカオ・ポッド)は、約10cmの外殻部分を取り外し(写真下段左側)、その内部にある果肉(カカオ・パルプ)、カカオ・パルプに覆われたカカオ豆、プラセンタなどを取り出します。カカオ豆は、これを覆うカカオ・パルプとともに発酵・乾燥させます。カカオ・ポッドから取り出した生のカカオ豆にカカオ・パルプがついたものはウェット・ビーンと呼称されます。乾燥されたカカオ豆はドライ・ビーンと言われます。これは、外皮(cacao bean shell(CBS)、またはcacao husk)、子葉(cotyledon)、胚芽(cacao germ)から構成され、精製過程で外皮と胚芽が除去されます。精製過程で破砕された使用はカカオ・ニブ(cacao nib)と言われます。当農園ではカカオ豆の約12%の外皮は飼料として販売しています。外皮、また、現在は利用されず廃棄されているプラセンタ(Placenta。写真下段右側)には有用な成分が含まれているので、これらの有効利用のための研究が必要とされています。

 カカオ・パルプは水分を多く含んでおり、ウェット・ビーンを木箱に入れて発酵させる際に木箱の下にある穴からカカオ・パルプの液体が流れ落ちる仕組みになっています。これを集積したものはカカオ・ジュースと言われます。カカオ・ジュースはビネガーに加工し、堆肥のPH調整に使用されています。カカオ・ジュースの有効利用も研究課題となっています。

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