三輪芳明理事長のカガヤン・デ・オロ市貿易投資促進センター訪問
2025.06.10 6月10日、三輪理事長はカガヤン・デ・オロ市貿易投資促進センター(The Cagayan de Oro Trade and Investment Promotions Center: Oro-TIPC)を訪問し、アスンシオン所長(Mr.John W. Asuncion,Local Economic Development and Investment Promotions Officer: LEDIPO)などと意見交換を行いました。冒頭行Oro-TIPC側より行われた説明の概要は次のとおりです。
・カガヤン・デ・オロ市(以下、CDO)はミンダナオとフィリピンの他地域を繋ぐ位にあり、北部
ミンダナオにおける、貿易、ロジスティック、ICT、教育のセンターである。市当局は、(1) 不
動産・都市開発の中核都市(Real Estate & Urban Development Capital)、(2)インフラ・交通結節
の中核都市(Infrastructure & Connectivity Capital)、(3)技術革新の中核都市(Tech & Innovation
Capital)、(4)貿易・物流の中核都市(Trade & Logistics Capital)という4つの中核都市として成
長することを戦略としている。2022年のCDOの経済成長率は5.8%であった。北部ミンダ
ナオのGDPの約38%はCDOによるもので、ミンダナオ全体のGDPの8%弱に相当する。
・CDOはフィリピンで最も新しいメトロ・ポリタン計画である「メトロポリタン・カガヤン・デ・
オロ」の中央部に位置している。
・CDOには空港と港湾が整備されており、国内・国際市場へのアクセスが容易。ラディンギガン空
港(Laguindingan Airport)は滑走路の延長が計画されている。ミンダナオ・コンテナイナー・ター
ミナル(Mindanao Container Terminal: MCT)はイントラ・アジア海上輸送サービス(Intra-Asia
shipping services)を提供している。カガヤン・デ・オロ・ベース・ポート(Cagayan de Oro Base
Port)はフィリピンで最大級の客船ターミナルである。
・過去数年、CDOは力強い経済背長を遂げたが、これは多くのパートナーの支援や協力に拠るとこ
ろが大きい。市当局はフィリピン政府、民間部門、大学、JICAなどの各国政府援助機関等との
連携を重視している。ゴミ処理施設や市公共市場のための汚水処理施設などの市の発展に資するプ
ロジェクトの推進が重要な課題である。
・CDOは民間企業によるビジネス立ち上げを積極的に支援し、円滑なビジネス環境整備に努めてい
る。オンライン・ビジネス登録はフィリピンで最初の事例である。
・中央政府によるインセンティブのみならず、市当局もキーセクターに対しインセンティブを供与し
ている。我々の投資誘致の優先分野は、①アグリビジネス、②ICT・IT-BPM、③ロジスティッ
ク、④ツーリズムである。
以上の説明を踏まえ、三輪理事長とOro-TIPC関係者の間で、日本における投資・観光促進セミナー、日本の地方自治体との連携の可能性などにつき有益な意見交換が行われました。

